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スーパーでの珍事

とある近所のスーパーにて遭遇したスーパーレアな出来事。



スーパーでレジ待ちをしていて、ボーッと前の人の会計を見ていた。


70代後半と思しきおじいちゃんで、小銭がたくさん入ったジップロックを手に持っていた。


サイズにして、IKEAの正方形のジップロックの1番大きいサイズぐらい。

開封したパスタや素麺がしっかり入るぐらいのサイズ。

パスタソースも2・3袋ぐらいは余裕で入るかも。



そんなジップロックに1円玉から100円玉まで、パンパンに入っていて、

これを1枚1枚数えるのは大変、というか、もはや仕事だと思うくらい。


ーーーよくもまぁ、そんだけ貯めたね…



「3,290円です。お支払いは1番レジでお願いします」


ハッと現実に帰って、いやな予感がした。


御仁よ、まさか、その小銭を入れるのではあるまいな?



おじいさんはジップロックに手を突っ込み、ガッと小銭を鷲掴みにして、

餅つきのごとく素早い手つきでガンガン小銭を投入していく。



ジャラジャラジャラ、ガガッ、ガガガガーーーーーッ………


音が止まり、「店員が参りますので、少々お待ちください」と精算機から無機質な声が流れた。



おじいさんは私のカゴをスキャンしてるお兄さんに向かって

「ちょっと、止まっちゃったんだけど」




いや、そうなるだろ…ていうか、壊れちゃったんじゃないの?と心配になる。


よく見ると小銭の投入口に

「50枚以上入れないでください」との注意書きがシール貼りされていた。


この事態を精算機メーカーは想定していたのだろうか?




朝の時間帯でフリーの店員がおらず、お兄さんは仕方なく、外に出て事情を聞く。


「小銭入れたら止まっちゃったんだけど」


「はぁ…なるほど」


「これ、小銭で払いたいんだよね」


「…わかりました、少々お待ちください」



このお兄さん、まさか3,000円越えの会計を小銭で済まそうとしているなんて、予想できただろうか?



お兄さんはとにかく、私の精算を先に終わらそうと思ったのか戻ってきた。


ちょうどそこへ、アルバイトらしきお兄さんがおはようございまーすと通りすがった。



「あ、ちょっと、小銭数えて3,290円にしてくれる?」


「えっ?」



指示の意味がわからず、困惑していた。


アルバイトの子もまさか、今日最初の仕事が3,290円分の小銭を数えることだなんて思ってもいなかっただろう。





なんでこんなことになってしまったのか。


きっと、銀行が手数料を取るようになったからだろう。


今までは何枚でもATMが小銭を数えてくれて、そのまま貯金 or お札への両替ができたのだが、今はどこもそれが出来なくなった。




その精算機が無事だったかどうか、私にはわからないけど、

なんとも世相を感じる出来事でした。


 
 
 

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