スーパーでの珍事
- みーこ
- 6月14日
- 読了時間: 3分
とある近所のスーパーにて遭遇したスーパーレアな出来事。
スーパーでレジ待ちをしていて、ボーッと前の人の会計を見ていた。
70代後半と思しきおじいちゃんで、小銭がたくさん入ったジップロックを手に持っていた。
サイズにして、IKEAの正方形のジップロックの1番大きいサイズぐらい。
開封したパスタや素麺がしっかり入るぐらいのサイズ。
パスタソースも2・3袋ぐらいは余裕で入るかも。
そんなジップロックに1円玉から100円玉まで、パンパンに入っていて、
これを1枚1枚数えるのは大変、というか、もはや仕事だと思うくらい。
ーーーよくもまぁ、そんだけ貯めたね…
「3,290円です。お支払いは1番レジでお願いします」
ハッと現実に帰って、いやな予感がした。
御仁よ、まさか、その小銭を入れるのではあるまいな?
おじいさんはジップロックに手を突っ込み、ガッと小銭を鷲掴みにして、
餅つきのごとく素早い手つきでガンガン小銭を投入していく。
ジャラジャラジャラ、ガガッ、ガガガガーーーーーッ………
音が止まり、「店員が参りますので、少々お待ちください」と精算機から無機質な声が流れた。
おじいさんは私のカゴをスキャンしてるお兄さんに向かって
「ちょっと、止まっちゃったんだけど」
いや、そうなるだろ…ていうか、壊れちゃったんじゃないの?と心配になる。
よく見ると小銭の投入口に
「50枚以上入れないでください」との注意書きがシール貼りされていた。
この事態を精算機メーカーは想定していたのだろうか?
朝の時間帯でフリーの店員がおらず、お兄さんは仕方なく、外に出て事情を聞く。
「小銭入れたら止まっちゃったんだけど」
「はぁ…なるほど」
「これ、小銭で払いたいんだよね」
「…わかりました、少々お待ちください」
このお兄さん、まさか3,000円越えの会計を小銭で済まそうとしているなんて、予想できただろうか?
お兄さんはとにかく、私の精算を先に終わらそうと思ったのか戻ってきた。
ちょうどそこへ、アルバイトらしきお兄さんがおはようございまーすと通りすがった。
「あ、ちょっと、小銭数えて3,290円にしてくれる?」
「えっ?」
指示の意味がわからず、困惑していた。
アルバイトの子もまさか、今日最初の仕事が3,290円分の小銭を数えることだなんて思ってもいなかっただろう。
なんでこんなことになってしまったのか。
きっと、銀行が手数料を取るようになったからだろう。
今までは何枚でもATMが小銭を数えてくれて、そのまま貯金 or お札への両替ができたのだが、今はどこもそれが出来なくなった。
その精算機が無事だったかどうか、私にはわからないけど、
なんとも世相を感じる出来事でした。
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